社員ブログ

5年ぶりに再会・・・

中華街近くのギャラリーで、20年ほど前にお世話になった先生の個展がありました。年をとったのはお互い様ですが、還暦になられたと聞いてビックリ！してしまいました。

久しぶりに聞く常滑弁は耳に心地よく、当時仲良くしていただいた皆さんの近況もいろいろ聞けてとっても楽しい時間を過ごせました。

写真はその時購入したカップです。薪窯の初窯の作品で、正面には「左馬」が描かれています。先生曰く、象形文字をアレンジしたものだそうです。

「左馬」とは、新しくつくった窯で一番最初に焼成する時にその文様を茶碗などに描いて焼き、それで食事をすると中風にならないで健康に過ごせ、縁起が良いとされているものです。数も限定されるので持っている方も少なく貴重なものでもあります。

作家が造る焼き物はけして安くはありません。どうしてこんなに高いのだろうと思われる方も多いと思います。

その1個の作品の影には、膨大な量の世に出なかった作品が存在します。

料理と一緒で、その色・形を造りだすまでには膨大な数のレシピを試し、技術を追求しています。

機会があったら、お気に入りの作品をひとつ手にしてみてください。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　by　まきお