社員ブログ
芸術の春ではありませんが・・・
「田中一村」
奄美大島の自然を描いた日本画家。
5年ほど前に日曜美術館で取り上げられ、初めて知ったような気がします。
その後、関東で作品を観る機会が何回かあり、是非奄美大島の記念美術館に行ってみたいと思い2回訪れました。
南国の色彩豊かな花や魚、アダンの実や椰子の実、またルリカケスやアカショウビンなどの鳥たち・・・。
昔描かれたものなのに現代的な作品たち。繊細さの中にある力強さ。何より画の切り取り方が大好き。
「熊谷守一」
最初に観たのがいつでどこでだったのか、まったく思い出せない。
所蔵されているのは倉敷にある大原美術館。”陽の死んだ日”という作品。
4歳にして肺炎で亡くなった次男の死に顔を描いたもの。
30分ほどで描いたという作品はなぐり書きのように激しい。
貧しさのために医者に診せることも出来ず亡くなった子供。
失った悲しみ・怒り・・・あらゆるものが渦巻いている。
心に響く作品です。
「11代 三輪休雪」
萩焼の人間国宝。
何年か前に、国立近代美術館工芸館の展覧会を観に行ったおり、タッチ&トークというものに参加しました。ガイドスタッフが館内を案内して、その後作品を触ることが出来るというもの。
その時に手に触れることが出来たのが、11代三輪休雪の鬼萩の茶碗。
美術館に展示されるようなものを実際に持ってみて、とても緊張したことを覚えています。晩年の写真から
は想像出来ないほどの荒々しい作品。
美術館は一人で行くのがおススメです(個人的には)。
好きな作品は人それぞれ違うので、じっくり足を止めて観ていたいものも違います。平日の空いている日に
行けると一番いいのですが・・・。
by まきお